2026年3月17日、独国際放送局ドイチェ・ヴェレの中国語版サイトは独ヴェルト紙の分析を引用し、中国の台頭と米中対立により、ドイツ車が世界市場をリードしてきた時代が終わりを迎えたと報じた。
記事は、フォルクスワーゲン(VW)とメルセデス・ベンツの利益が半減し、ポルシェはかろうじて黒字を維持、好調だったBMWも減速傾向にあると紹介。
そして、このような変化が生じた大きな背景の一つとして中国を挙げ、中国政府が厳格なIT規制によりデータの国外移転をほぼ禁じ、独自のエコシステムを構築したことによって、自動車メーカーは中国国内のクラウドやナビゲーションの使用を余儀なくされているとした。
その上で、コンサルティング会社ローランド・ベルガーのフェリックス・モッゲ氏が「中国は独自の技術標準を確立した。この標準は間もなく東南アジア、南米、アフリカ市場を支配するだろう」と述べたことに言及した。
また、第二の要因として米国を挙げ、米国が中国車の市場参入を拒否していることで、欧州メーカーも米国で中国製部品を一切含まない車両しか販売できない状況に追いやられていると指摘。世界的に「中国標準」と「米国標準」という二つの自動車規格が形成され、ドイツ車メーカーは両方への対応を迫られていると伝えた。
記事は、ヴェルトが「欧州車が世界中で売れる時代は終わった」と評した上で、米中対立の中で欧州が政治的・経済的なバランスを見出せるかは未知数だと総括し、高級車の中国での販売不振がポルシェに暗い影を落としていることや、台湾海峡で危機が発生した場合の影響にも言及したことを紹介した。(編集・翻訳/川尻)











