2026年3月16日、中国メディアの環球時報は英タイムズ紙の報道を引用し、中国で高齢者がソーシャルメディアのコンテンツクリエイターとして活躍し、「老い」に対する社会の認識を前向きに変えていると報じた。

記事は、遼寧省大連市在住の柳(リウ)さんが退職後の喪失感に悩む中、息子の勧めでグルメ動画の投稿を始め、まもなく70歳を迎える現在、動画共有アプリ「抖音(Douyin)」で500万人超のフォロワーを持つスターになったと紹介。

「まさかこんなに多くの人が私のような年寄りに興味を持ってくれるとは思いもしなかった」という柳さんの言葉を伝えた。

また、2025年6月時点で中国の60歳以上のネットユーザーは1億6100万人に達し、インターネット普及率は52.0%に上ると説明。抖音では「おじいちゃんおばあちゃん」関連のトピックが100億回以上閲覧されるなど、高齢者が制作するコンテンツは若者の間でも高い人気を集めていると報じた。

さらに、各地の公的機関がスマートフォンの操作や動画編集などの高齢者向けトレーニングを提供し、デジタル格差の解消を後押ししていることにも触れた。

記事は、こうした高齢者のSNS進出は、中国政府によるシルバー経済推進の動きを背景に、中国社会における「老いること」への見方がより積極的なものに変化していることの表れだと総括。中国人民大学が14年と20年に実施した調査でも、高齢者が加齢に対して前向きな認識を持つようになっていることが明らかになったと伝えた。(編集・翻訳/川尻)

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