リンゴ・スターはクリームの共同創始者ジンジャー・ベイカーを「非凡で独創的なドラマー」と追悼し、デンバーで消防士になろうとしていたシュールな逸話も共有してくれた。

リンゴ・スターはローリングストーン誌のインタビューで、クリームのドラマーの故ジンジャー・ベイカーの独創的なプレイについて語った。
ベイカーは長期間の入院の末、日曜日に80歳で他界した。

「ジンジャー・ベイカーは非凡だったよ」とスターが言った。「彼はとても独創的だった。クリームを聞くとわかるが、いつも予期しないプレイがでてくるんだよ」と。

90年代後半、ベイカーは定期的にスターのオール・スター・バンドで演奏し、彼らとクリームの曲を2~3曲演奏するためにステージに飛び出した。当時、オール・スター・バンドにはクリームのベーシスト、ジャック・ブルースが参加しており、ベイカーをステージに呼び込むための紹介文句「みなさん、2%のクリームです!」にスターはいつも興奮したと言う。

また、スターはベイカーらしい奇妙な逸話も教えてくれた。実はベイカーがコロラド州デンバーに住んでいた頃、短い間だけ消防士として働いていたことがあるという。「当時、彼はデンバーで消防士をしていて、クリームの再結成が流れた原因が、消防車の免許を取るためだったのさ! 俺はそう聞いたから、その話を信じるよ!」と、スターが笑いながら語った。

数多くのミュージシャンや音楽仲間たちがベイカーを追悼したが、スターもその仲間入りをした。元ビートルズポール・マッカートニーは、アルバム『バンド・オン・ザ・ラン』でベイカーと作業したと述べ、彼を「偉大なドラマーで、ワイルドで素敵な男」と形容した。ミック・ジャガーもベイカーとのライブに言及し、「彼は炎のようなドラマーでありながら、極めて有能で革新的でもあった」と追悼した。
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