パール・ジャムは今日(米国現地時間12月2日)、やっと長い眠りから目覚めた。ヨーロッパ・ツアーのみならず、ファンクラブ用のホリデイ・シングルを音楽配信サービスでリリースすると発表したのである。
「パール・ジャムの12日間」と銘打ったバナーのもと、今日から一度に一曲ずつ連続でリリースするのだが、そのオープニングを飾ったのがスティーヴィー・ワンダーのカバー曲「思い出のクリスマス」だ。次にリリースされる曲が何かは今のところ告知されていない。
パール・ジャムがホリデイ・ソングのリリースを始めたのは1991年のことで、ファンクラブの会員向けに「Let Me Sleep (Christmas Time)」(原題)をアナログ盤シングルでリリースしたことに始まる。この年中行事を2017年まで毎年続け、これまでソニックスの「Dont Believe in Christmas(原題)」、ラモーンズの「I Believe in Miracles(原題)」、デッド・ボーイズの「Sonic Reducer(原題)」などのカバー曲をリリースしてきた。
1998年にはウェイン・コクランのカバー曲「Last Kiss(原題)」をホリデイ・シングルとしてリリースし、その時点でのパール・ジャム最大のヒット曲となった。
2019年はエディ・ヴェダーがソロとして数多くのライブを行なった一方で、パール・ジャムがバンドとして一度もライブ演奏を行なっていないのは、彼らのキャリアで初のことだ。今朝、彼らは2020年の夏に行うヨーロッパ・ツアーを発表した。このツアーは6月23日のドイツ、フランクフルト公演でスタートし、7月22日のオランダ、アムステルダム公演で終幕する。また、このツアーの前後にパール・ジャムがアメリカでライブやツアーを行うかは現時点では未定だ。
2013年のアルバム『ライトニング・ボルト』に続く新作のリリースも未定だが、パール・ジャムが新作をリリースしない期間は現時点でバンド史上最長になっている。