現役時代のビートルズに出会ってロックにのめり込んだ少年は、やがて日本でのビートルズの作品リリースの統括をすることになる。「本籍はビートルズ、現住所はジャズ」と語るその男は、日本にジャズの名レーベル=ブルー・ノートを根付かせた稀代のプロデューサー行方均。
●ビートルズ・イン・ジャパン:浅井慎平がとらえた密着オフショットの数々
彼のビートルズ・クラブ会報での連載と、英米日の全アルバムをファンとしてリアルタイムで見つめていたからこその解説、そしてビートルズ対談3本(初代担当ディレクター高嶋弘之、行方と同じくリアルタイムでビートルズの洗礼を受けたピーター・バラカン、「ザ・ビートルズ・アンソロジー」「ビートルズ1」の担当を行方のもとで務めた藤村美智子&熱烈ファンで仕事でもビートルズに関わる吉田聡志)という構成で、今改めてビートルズの真実に迫る一冊。行方は本書の制作中に白血病で逝去したが、彼の「ビートルズ愛」はここに結実している。
追悼文:湯川れい子

ビートルズは終わらない
行方均 著
四六判/368頁
本体予価2,000円+税
2020年5月29日発売
https://www.shinko-music.co.jp/item/pid0649249/