映画『ローリング・ストーンズ・イン・ギミー・シェルター』公開から50年、ストーンズのアメリカ制覇の手法を読み解く

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映画『ローリング・ストーンズ・イン・ギミー・シェルター』の公開から50年が経つ。ミック、キース、そしてメンバーたちがどのようにして究極のロックンロール・ホラー映画を世に出したのか? 米ローリングストーン誌のロブ・シェフィールドが語ってくれた。

50年前の12月6日、ザ・ローリング・ストーンズは映画『ローリング・ストーンズ・イン・ギミー・シェルター』を公開した。すこぶる評判の悪いこのドキュメンタリーは、1969年のツアー終盤の数日間におけるイギリスから来た悪童たちの様子から始まり、オルタモント・スピードウェイでの悲劇の無料コンサートへと話が進む。そして、最後には究極のロックンロール・ホラー映画の様相を呈する。アルバート・メイズルス、デヴィッド・メイズルス、シャーロット・ズウェリンの3人が監督したタイムカプセル的このドキュメンタリーはもう一度観るのをためらう作品だが、過去9ヵ月間に渡ってライブ音楽が消滅している現在は、あのオルタモントの悲劇という結末であっても興味をそそられてしまう。とは言え、2020年にこの作品を観るには覚悟を決めないと難しい。「ジェファーソン・エアプレインの数分間、ドラッグで暴徒化したバイカーたちがビリヤードのキューを振り下ろす姿に耐える」と。

1970年に公開された『ローリング・ストーンズ・イン・ギミー・シェルター』(※日本での公開は1971年12月25日)は、映画2作品が合わさったようにも思える。前半はマディソン・スクエア・ガーデンからマッスル・ショールズまでストーンズのUSツアーの終盤を映し出し、後半がアルタモント。すなわち、前半はセックス、後半が暴力だ。言い換えれば、バンドが歴史を作るのが前半で、歴史がバンドに牙を剥くのが後半なのだ。そして、このロックメンタリーがよく知られている一番の理由がこの後半だ。しかし、前半はワイルドさ全開の音楽が楽しめる佳作であり、ライブバンドが頂点を極めるという点では衝撃的でもある。最高の瞬間が来るのは、ストーンズが「ホンキー・トンク・ウーマン」を演奏したあとだ。身体にフィットしたキャットスーツと赤いスカーフのミック・ジャガーが飛び跳ねる。「俺、ズボンのボタンを弾き飛ばしたみたいだ」と観客に打ち明け、「お前ら、俺のズボンが落ちるのなんて見たかないだろ?」と言う。

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