◆プロボクシング ▽WBA世界バンタム級(53・5キロ以下)タイトルマッチ12回戦 ●王者アントニオ・バルガス(6回KO)ジェシー“バム”ロドリゲス〇(13日=日本時間14日、米アリゾナ州グレンデール、デザート・ダイヤモンド・アリーナ)

 前WBA&WBC&WBO世界スーパーフライ級統一王者のジェシー“バム”ロドリゲス(26)=米国、帝拳=が、WBA世界バンタム級王者アントニオ・バルガス(29)=米国=を6回KOで下して新王者となり、世界3階級制覇を達成した。

 ロドリゲスは、来年1月にも世界スーパーバンタム級4団体統一王者・井上尚弥(33)=大橋=と対戦する計画が浮上している。

今回の勝利で、両者の対戦の機運が一気に高まることになりそうだ。

 戦績はロドリゲスが24戦全勝(17KO)、バルガスが19勝(11KO)2敗1分け1無効試合。

 サウスポーのロドリゲスは、立ち上がりから距離を詰め、ステップワークを駆使してポジションを変えながら上下に打ち分けた。フィジカルで押される場面もあったが、5回、バルガスの左ジャブにカウンターの左を合わせて最初のダウンを奪った。6回、右ジャブ、左ボディー、右フックから左ストレートを顔面に突き刺す超速コンビネーションでダウンを奪い、試合を終わらせた。

 リング上で「26歳で3階級制覇を達成できてうれしい」と話したロドリゲスは、井上戦について問われ「いつでも戦う準備はできている。オファーがあれば、誰が相手でもイエスと答えるよ」と自信をのぞかせた。また、ロドリゲスをプロモートする英興行大手「マッチルーム」のエディー・ハーン会長も、井上―ロドリゲス戦について「PFPトップ同士の戦いだ。必ず実現するだろう。あとはいつやるか、という問題だけだ。118ポンド(バンタム級)や122ポンド(スーパーバンタム級)でロドリゲスを倒せる者は誰もいない。井上ですらもだ。

究極の戦いになる」と話した。

 ボクシング界で最も権威がある専門誌「ザ・リング」のパウンド・フォー・パウンド(PFP、全階級を通じての最強ランキング)で、井上が1位、ロドリゲスが4位にランクされている。

 リング誌は、サウジアラビア政府直轄プロジェクト「リヤド・シーズン」の責任者を務める同国総合娯楽庁トゥルキ・アラルシク長官が、来年1月の井上―ロドリゲス戦実現を計画していると報じている。

 ロドリゲスはフライ級でIBF、WBO王座を統一。スーパーフライ級でもWBA、WBC、WBO王座を統一。バルガス戦を前に、スーパーフライ級3団体の王座をすべて返上した。

 WBAバンタム級王座は、5月31日に正規王者だった堤聖也(30)=角海老宝石=が鼻の骨折の回復の遅れのために休養王者となり、休養王者だったバルガスが正規王者に復帰していた。最新のWBAバンタム級世界ランキングは、1位が増田陸(28)=帝拳=、2位が比嘉大吾(29)=志成=、3位がノニト・ドネア(43)=フィリピン=となっている。

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