2019年9月から10月にかけて「LET IT BE ~レット・イット・ビー~」日本ツアーを開催する。本公演は、 2012年にビートルズのデビュー50周年を記念して作成されたトリビュート・ライブショーで、 ロンドン初演以降、 世界中で100万人以上を動員。
2014年、 2015年、 2018年に続き4回目の来日となる今年は、 全国13都市を回る。 チケットは各プレイガイドにて発売中。 “ エド・サリヴァン・ショー ” 1964年2月、 アメリカに初上陸した際に出演したテレビ番組(視聴率72%)での若さ溢れるエネルギッシュな演奏に焦点を当てる。 ビートルズがなぜアメリカのファンを熱狂の渦に巻き込んだのか、 そのひとつでもある見栄えの良さ――ジョンが右側に、 ポールとジョージが左右対称の構えで左側に立ち、 リンゴは一段高い位置のドラム・セットに座る――と、 曲の合間のしゃべりやステージでのセットなどをきっちり再現している点も見どころ。 “ サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド ”
ビートルズの歴史を体感できる再現コンサート、全約40曲の生演奏「LET IT BE ~レット・イット・ビー~」開催!
ライヴ活動をやめて、 スタジオでのレコーディング・アーティストへと“転身”したビートルズが1967年に発表したアルバムの曲を中心に、 サイケデリックな演奏が繰り広げられる。 アルバム・ジャケット同様のミリタリー・ルックに身を包み、 ひげを生やしてイメージを大幅に変えた4人――当時。 ライヴでは再現不能と言われた彼らの新たな魅力を存分に伝える演奏が楽しめる。 幻想的で色彩豊かな背後のスクリーンも効果的。 “ アビイ・ロード ”
ビートルズの歴史を体感できる再現コンサート、全約40曲の生演奏「LET IT BE ~レット・イット・ビー~」開催!
『サージェント・ペパーズ~』でのミリタリー・ルックとは一転、 ラフな衣装で登場した4人が、 1969年に発売された実質的なラスト・アルバムの収録曲を中心に、 ステージで再現。 解散間際の時期、 最後を意識してアルバム制作に臨んだビートルズが、 もし収録曲をライヴで披露したらどんなふうになっていたか? 名盤発売から50周年を記念してのこのスペシャル・トリビュート・ライヴは、 そんな思いとともに楽しむのがいいかもしれない。 “ビートルズ 再結成 ”
ビートルズの歴史を体感できる再現コンサート、全約40曲の生演奏「LET IT BE ~レット・イット・ビー~」開催!
もしビートルズが、 1970年の解散後に再び4人揃ってステージに上がっていたら。それぞれが独自の道を歩み始めてからも、 何度も噂にのぼっては消えた再結成が実現。
4人の見栄えも、 たとえばポールは76年のアメリカ公演での勇姿を再現するなど、 70年代以降の象徴的な衣装へと様変わり。 ビートルズ・ナンバーを交えながら、 4人それぞれの代表曲を“ビートルズ”として演奏する。 夢のようなステージが楽しめる。

藤本 国 彦(ビートルズ研究家)コメント

まるで現役バンド。 そんな錯覚を起こさせるほど、 ビートルズの人気はいっこうに衰えを知らず、 いまだに世界のあちこちに話題を提供し続けている。 曲がよく、 見た目もいい――ここまでは、 魅力的な他のバンドも持ち合わせているものだが、 彼らには、 権威に屈しないイギリスならではのユーモアがある。 「60年代」という時代を象徴する存在であることも重要だろう。 何より、 デビューから解散までの歴史を追っていくと、 変わりゆくさまが刺激的で、 4人を取り巻く多彩な登場人物を含めて「物語」としても実に面白い。 さて、 本題のレット・イット・ビーは、 同時代にリヴァプールで出会い、 「60年代」を象徴するグループだったビートルズの「現役時代」を、 曲だけでなく、 「見映え」や当時の時代背景も交えて再現するコンサートである。 臨場感あふれるステージの面白さはここで言うまでもないが、 解散後のソロ・ナンバーまで登場するのは、 ファンの「夢物語」――解散せずに4人が一緒にライヴ活動を続けていたら、 いったいどんなふうになっていたのか?――を具現化した粋な演出だ。 ビートルズの劇的な歴史を、 数時間で体感できる再現コンサート「レット・イット・ビー」。 変化を楽しむかのように60年代を駆け抜けた4人の激動の日々を、 ヒット曲の数々とともに楽しんでいただければ、 と思う。
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