株式会社ディスカヴァー・トゥエンティワンは2021年4月23日に『心と体がラクになる読書セラピー』(寺田真理子・著)を刊行。 あなたにとって「読書」とは何だろうか。
娯楽や気分転換の一種であったり、 成長や自己研鑽のためのものと考える方が多いのではないだろうか。しかし、 読書にはもっと多くの効果がある。そこでご紹介したいのが「読書セラピー」。 「読書セラピー」とは「読書によって問題が解決されたり、 なんらかの癒しが得られたりすること」であり、 その歴史は古代ギリシャにまでさかのぼる。古代ギリシャの図書館のドアには、 「魂の癒しの場所」と記されており、 当時から読書のセラピー的な効果が認識されていたことが読み取れる。 7世紀の医師シデンハムも、 「良好ナル書ハ百ノ医薬ニ勝ル」と述べています。
日本でも吉田松陰が当時最先端の取り組みとして読書セラピーを導入し、 それに連なる実践の歴史が。現在、 イギリスでは代替医療として政府が公認していたり、 イスラエルでは読書セラピストが国家資格になったりしている。日々のさまざまな悩みごとだけでなく、 認知症やうつ病、 腰痛治療など、 読書セラピーはその適用範囲を拡大し続けているのだ。
読書でうつが回復?! イギリス政府も公認する新しい読書のかたち「読書セラピー」とは?
「読書セラピー」について、 「読書療法」がもっとも一般的な呼び名だが、 本書では治療レベルではなく、 読書で心や体が元気になることを知ってもらいたいという思いから、 「読書セラピー」としてお伝えしている。本書の著者である寺田真理子氏も、 本によってうつ病から回復した経験があります。 その経験から日本読書療法学会を設立し、 会長として活動しており、 これまで読書セラピーの研究と実践を続けてきた。
本書では、 寺田氏自身の経験談に始まり、 読書セラピーの理論を各国の活用法を交えて紹介し、 実際に読書セラピーを行う際にどのように本を選ぶのか、 読むのかを解説。 Q&Aも掲載し、 わかりやすく読書セラピーを紹介。 また、シチュエーション別におすすめの本をご紹介。どの本も、 寺田氏が実際に読んだり、 相談を受ける中でおすすめしたりしてきたもの。まずはこのブックガイドから自分のシチュエーションにあてはまる書籍を読んでみることをおすすめ。