世界で最も格式が高いレースのひとつといわれるル・マン24時間レース。今年は6月13日から14日にかけて開催される。
〈ロレックス〉と耐久レースとの関係は、1959年にフロリダのデイトナ・インターナショナル・スピードウェイとのパートナーシップがはじまったことに遡る。以来、スイスの時計製造会社である〈ロレックス〉はモータースポーツ界において存在感を示し続けている。このル・マン24時間レースは、その歴史的な歩みを象徴する重要な舞台のひとつだ。
1997年、デンマーク人レーシングドライバーのトム・クリステンセンは、若きルーキーとしてジョースト・レーシングに直前に加入し、この大会に初参戦した。そしてデビュー戦にして、この過酷なレースを見事に攻略し、ラップレコードを樹立し、チェッカーフラッグを最初に受けたのだ。クリステンセンは、「マシンに乗り込みトップに立った瞬間から、なにか特別なことのはじまりだと感じていました。キャリアの中で数え切れないほど素早い決断をしてきましたがその多くが良い結果につながりました。耐久レースとはまさにタイミングの世界です。オーバーテイク、ピットストップ、あらゆる判断が一瞬で決まります」と語る。
その後の2年間は挫折を経験する時期ともなったが、それはクリステンセンの王座奪還への思いをさらに強くした。2000年から2005年にかけて、彼は4つの異なるチームとともに6連覇という偉業を達成。
また、クリステンセンは、ル・マン24時間レースにおける自身の黄金時代を振り返り、次のように話す。「2001年、フィニッシュラインを越えた瞬間〈ロレックス〉のクロックが見えたことを今でも鮮明に覚えています。 同時に、それはサーキットで経験した中でも最も過酷な24時間でした。本当にあらゆる意味で忘れられない瞬間でした」。この最後の数秒間は、クリステンセンにとって通算9回という史上最多優勝記録のうち3度めの総合優勝を意味するものであり、 "ミスター・ル・マン"という称号を決定づけた。そして、サーキットの枠を超えて彼の名前が語り継がれるレガシーのはじまりとなった。
©Rolex/Adam Warner
2014年、47歳の年に伝説的ドライバーはレーシンググローブを置いた。その後は観客として大会の進化を見守り続けている。ハイパーカークラスの導入、2023年の100周年大会、よりサステナブルな技術革新、そして次世代ドライバーの台頭を目の当たりにしてきた。その間もなお、ル・マン24時間レースのスピリットは揺らぐことなく受け継がれている。チームワーク、レジリエンス、そして〈ロレックス〉を象徴するグリーンとゴールドの存在もまた、この舞台に欠かせないものとしてあり続けているのだ。今日、ル・マン24時間レースの魅力は次世代のドライバーたちをも惹きつけている。クリステンセンの足跡を追い、この特別な挑戦に挑んできたロレックス テスティモニーには、マーク・ウェバー、ジェイミー・チャドウィック、ニック・デ・フリースらがいる。
©Rolex/Andrew Baker
そして今年の大会には、ロレックス テスティモニーに新たに加わったニック・デ・フリースが出場予定だ。多彩な才能をもつデ・フリースは、ル・マン24時間レースにはこれまで7度出場し、2024年には総合2位を獲得するなど、すでにその実力を十二分に示してきた。デ・フリースは〈ロレックス〉とともにレースに挑む意味について、次のように話してくれた。「〈ロレックス〉のモータースポーツ ファミリーの一員になれたことを大変光栄に思います。
現地時間6月13日(土)午後4時、デ・フリースはフランスのサルト・サーキットで〈ロレックス〉のクロックの傍らに並び、さらなる高みを目指してスタートをきる。そして、その挑戦を最前線で見守るのが、"ミスター・ル・マン"ことトム・クリステンセン。あの2001年、〈ロレックス〉のクロックに視線を向けた決定的瞬間から25年。2026年のル・マン24時間レースでも、昼夜を超えて走り続けるドライバーとチームにとって、"タイミング"こそがすべてとなる。さて、今年の大会で勝者となるのは誰だ?
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