法務省の在留外国人統計によれば、日本には2020年末時点で77万8112人の中国人が暮らしていたというが、日本で暮らす中国人たちはどのような仕事に就き、生計を立てているのだろうか。中国の動画サイト・西瓜視頻はこのほど、日本で暮らす中国人による動画を配信し、日本在住の中国人たちがどのような仕事に就いているかを紹介した。


 この中国人配信者はまず、日本在住の中国人が就いている仕事として多いのが「貿易」であると指摘。これには日本の商品を中国に輸出するビジネスと、中国から輸入した商品を日本で販売するビジネスのどちらもあると紹介する一方、日本の商品を中国に輸出するビジネスは競争が非常に激しいため、ほとんど稼げなくなっていることを強調した。

 また、中国人が就いている仕事としては「飲食関係」も多いとし、日本人向けの中華料理店の経営だけでなく、日本在住の中国人向けの本格的な中華料理店を経営するケースもあると紹介。また、すでにブームが去った感のある「タピオカミルクティー」だが、これも多くの中国人が参入したビジネスだったそうだ。中国人配信者は「日本ではもうタピオカミルクティーのビジネスは元本さえも残らない惨憺たる状況だ」と説明しており、なかには大きな損失を被った中国人もいるのだろう。

 さらに、不動産仲介業に携わる中国人もいると紹介している。
日本の不動産価格は中国よりも安いため、多くの中国人投資家が日本の不動産に投資したがっていて、中国人向けの物件を仲介するビジネスを展開している人も多いという。しかしこのビジネスは新型コロナウイルスの影響を受け、状況はあまり良くないと説明した。

 また中国人配信者は、これらのほかにも語学学校やマッサージ、引っ越し、物流、内装など、日本在住の中国人たちは実に様々な仕事に就いていると紹介している。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)