中国のポータルサイト・新浪に26日、「顔値」などのネットスラングの多くが「日本原産」だったとする記事が掲載された。

 記事は、今の中国のネット上で日常的に使われているネットスラングで、日本からやってきたものを3つ紹介している。
まずは、人の顔の良さを示す「顔値」という言葉を挙げ、日本の「顔面偏差値」がその由来であることを説明。最初はアイドルグループが中国に持ち込んだもので、その後バラエティ番組で頻繁に使われるようになり、ネット上でも日常的に用いられるようになったとしている。

 次に紹介したのは「吐槽」だ。中国のネット上やSNSで当たり前のように用いられているこの言葉も、日本語の「ツッコミ」を中国語化したものであると伝え、元は「ツッコミ」と音も意味も近かった「吐槽」という言葉が台湾で日本語の「ツッコミ」として使われ始め、それがいつしか中国大陸にも流れて定着したものであると説明した。

 そして3つめは「flag」である。記事はこちらも、「映画や小説などで後の展開を予想される出来事や行動」という意味を持ち、特に不吉なイベントの発生を予兆するようなニュアンスで使われる日本語の「フラグ」がそのまま中国に入ったものだと紹介した。なお、「死亡フラグ」「失敗フラグ」のようなありがたくないフラグを立てる行為、あるいはそのような行為をする人を中国語では「烏鴉嘴」(カラスの口)と言うが、こちらは中国オリジナルの表現のようである。

 記事はこのほか、「萌」、「宅」、「元気」、「人気」といった常用語も日本語の表現が中国に輸入されたものであると紹介した。記事では紹介されていないが、日本語の「新番組」から来た「新番」という言葉も今や、中国のネット上でアニメやドラマを紹介する際に当たり前のように用いられるようになった。ちなみに、中国語で「番組」に相当するもともとの言葉は「節目」である。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)
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