中国のニュースサイト、環球網や河北新聞網が読者投稿として掲載。ただし、ジャーナリストや知識人がフリーの立場で投稿することも、中国ではさほど珍しくない。他のサイトでも、同文章の転載が始まった。
文章は取材記事の形式で構成されており、広東省東莞市や仏山市では、「胎児を使った煮込み料理を供する店がある。価格は3000-4000元」、「胎児の煮込みには滋養強壮の効能があるとされる」、「台湾人のビジネスマンから、時々食べているとの話を聞いた」、「女児の胎児を使う。親がいらないと言って売る」、「胎児を料理する調理人を取材した」などと紹介した。
さらに、広東省江門台山市の飲食店では、厨房で胎児と思われるものを見せてもらったと紹介した。
同文章の真偽は不明だ。
同文章を掲載した環球網のコメント欄には「人の皮を着たけだもの」、「妖魔が横行している」、「それでも人か」などの厳しい批判が相次いだ。文章の内容を疑う書き込みは、あまりない。
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中国では2006年、妹の長男の病気が治ると信じて、生まれてすぐに死んだ別の子の遺体を入手して食べさせる事件が発生。事件にかかわった3人は2007年に、遺体侮辱罪で懲役6カ月の有罪判決を言いわたされた。
また、“前衛芸術家”の朱〓氏は、「人工流産により取り出された胎児」を犬に食べさせたり自分で食べる“パフォーマンス”を披露したことがある。(〓は「日」の下に「立」)(編集担当:如月隼人)
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