中国には地震を一度も経験したことがないという人が多く、日本で地震に遭遇すると慌てふためいてしまうようだ。そんな中国人からすると、日本人の冷静さは不思議に感じるらしい。
中国の動画サイト・西瓜視頻ではこのほど、日本に住んでいる中国人が「日本人は地震を恐がらない」と紹介している。

 配信者の中国人男性は日本に留学して2年になるそうだが、この間に小さな地震を何度も経験し、そのたびに「日本人の冷静さ」を実感してきたと伝えている。2021年2月13日に発生した福島県沖地震では、関東にいた配信者はこれまでにない大きな揺れを感じて動揺したものの、「家から飛び出してくる人も、騒ぐ人もいなかった」と振り返った。

 なぜ日本人は地震が来ても慌てないのだろうか。この男性はちょうど翌日アルバイトがあったため、同僚の日本人に尋ねたところ、「日本人は地震が恐くない」という答えが返ってきたと伝えている。その同僚は、日本人は子どものころから地震に対する「正しい知識と訓練」を受けて育ってきているので、必要以上に地震を怖がらないと説明してくれたそうだ。

 日本人が「地震を恐がらない」のは、慣れているというよりも、正しい情報に基づき万全の対策を取ってきたためだろう。中国では地震に対する知識も備えもなく、ただやみくもに恐がって、自分の住んでいる地域に地震が来ないことを願っているだけの人が多い。そのため、地震があるとどんなに小さな揺れでもどうしたらよいか分からず、ただ慌てることしかできないようだ。

 災害は無いに越したことはないが、いつ何が起こるか誰にも分からないものだ。災害対策には、すでに「正しい知識と訓練」で実績のある日本を参考にすると良さそうだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)
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