日本の代表的な美食には、寿司、ラーメン、天ぷらなどがある。天ぷらは具材も作り方もシンプルだが奥が深く、日本に来たら天ぷらを食べてみたいという外国人旅行者は多い。
中国メディアの快資訊は6日、「日本人は何でも天ぷらにする」と紹介する記事を掲載した。日本人の手にかかると、天ぷらの可能性は無限大になると紹介している。

 天ぷらは日本発祥の料理ではなく、室町時代に鉄砲とともにポルトガルから伝わってきたと言われている。しかし今では、天ぷらは「日本を代表する料理」として知られている。日本人は、どのように天ぷらを発展させ「可能性を無限に」広げてきたのだろうか。

 記事はまず、一番人気の具材は何と言っても海老で、ほかに野菜、魚、肉、キノコなども天ぷらにすると紹介した。変わり種としては、寿司、ケーキ、それにアボカドやアイスクリームまで、「冷蔵庫に残っているものを何でも天ぷらの具材にしてしまう」と、日本人のチャレンジ精神に舌を巻いている。

 日本人が天ぷらの可能性を無限に広げているのは、具材だけではないという。記事は天ぷらに必要な4大要素を「食材」、「油の種類」、「油の温度」、「衣」と紹介し、日本人はこの組み合わせを自在に使い、天ぷらを家庭料理にも、高級料理にも変えていると伝えた。

 ポルトガル由来の天ぷらは日本で独自の発展を遂げたが、台湾にも伝わり、天ぷらを音訳した「甜不辣」という名前で残っている。しかし、「甜不辣」は日本のおでんに近く、天ぷらとは全くの別物になっている。こうした変化こそ、人類の美食に対するあくなき追求と言えるのかもしれない。
(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)
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