中国人が自国の製造業を過信するのは、何もおかしなことではない。中国人に日本の家電が人気だったのは過去の話で、今では中国の家電市場も、ほとんどが中国メーカーの独壇場となっている。記事は、日本の製造業は発展が停滞しているように「見える」ものの、「今も依然としてかなりの実力がある」と思い違いを戒めている。
さらに記事は例として3つの分野を指摘している。まずは「ハイエンド工業用ロボット」で、日本はこの熟練した技術を要する分野の世界市場を「独占している」と伝えた。しかも、日本は工業用ロボットを生産するための部品も独占しているため、日本企業なくしては生産することができないとしている。
また、「半導体製造装置」でも、世界の大手10社のうち5社は日本企業で、米国に並ぶほどの実力者だと紹介した。半導体材料の実力も同様だ。さらに、日本には「光学レンズ」を扱う一流企業がひしめいており、中国の大手スマホメーカーも提供を受けているとした。
中国の製造業は規模こそ大きいが、質や技術力という点ではとてもじゃないが「日本を追い越した」とは言えないだろう。