日本では就業前に準備体操を行う工場は少なくない。準備体操を行うのがルールなのであれば、そのルールをしっかりと守るの日本人と言えるが、中国人はそうではないようだ。
中国の動画サイト・西瓜視頻はこのほど、日本で働く中国人による動画を配信し、日本人と中国人の準備体操の取り組み方には大きな違いがあると説明した。

 動画の中国人配信者は、日本のある工場でスタッフの1人として働いているそうだ。動画では工場スタッフたちが就業前の準備体操をしている様子を撮影し、中国の視聴者に向けて紹介している。その場には日本人スタッフの他に中国人スタッフも何人かいたようだ。

 日本人のスタッフたちは真面目に準備体操をしているが、中国人たちはその傍らで「座って何もしない」、あるいは「スマートフォンをいじっている」のどちらかで、準備体操をまったくしていない。配信者は、「仕事に取りかかるための準備」である準備体操の取り組み方を見れば「誰が日本人で誰が中国人かは一目瞭然だった」と伝え、「真面目に準備体操に取り組む日本人は仕事に向けて体を整えているが、座っているだけの中国人スタッフたちは見るからにやる気がなさそうだ」と指摘した。

 中国でも、ずっと前は作業前に準備体操をする工場はあったそうだが、現在は準備体操を実施する中国企業は少ないようだ。配信者が所属する工場の中国人スタッフたちが準備体操に参加しないのは、日本と中国のこうした習慣の違いも関係しているのだろう。ただ、中国にある日系企業では日本人幹部が指揮を執り、中国人の工場スタッフたちに就業前の準備体操を徹底させるのが普通だ。

 動画に対し、中国人ネットユーザーからは「朝から無理して準備体操する日本人は残業時に体力がなくなってしまうが、中国人は朝に準備体操をあえてしないことにより残業時の体力を温存できる」とのコメントが寄せられていたが、準備体操は体力を消耗するほどのものではなく、むしろ怪我防止に役立つものだ。準備体操を行う意義を理解していないだけなのかもしれないが、動画からは日本人と中国人のルールに対する考え方の違いも見てとれた。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)
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