中国では都市の発展のレベルに応じて「1線都市」、「2線都市」といったレベル分けをしている。1線都市に区分されている上海市は、よく東京都と比較されることがあるが、中国の動画サイト・西瓜視頻はこのほど、「東京と上海は同レベルにはない」と伝える動画を配信した。


 動画はまず、日本には首都について直接定める法令はないが「東京が首都の役割を果たしている」と紹介した。人口も経済力もあり、毎年世界から多くの観光客を受け入れていて、国際貿易港もあり「ニューヨークと比較されるような大都市だ」と伝えている。そのため、上海が東京と同じレベルというのはおこがましく、東京は上海が「目標」とする都市だと主張している。 

 「上海は東京と同じレベルではない」という動画の主張に対し、多くの視聴者が同意するコメントを寄せていた。東京は上海の「10年後の姿」、「いや、20年だ」、「東京の圧勝だ」など、格差を指摘する意見が多かった。また、上海のどこが遅れているかについては「ソフトパワーが全然違う」という声や、「上海は郊外に行くほど遅れているが、東京はどこも非常に発展している」との意見もあった。


 中国では、この動画のように都市と都市、あるいは国と国とを比較するのが好きだが、「比較すること自体がおかしい」という指摘も目立った。ある人は「中国人は誰の車が良い、どこの家が金持ちだ、どこの子どもは勉強ができて、どこの家の妻が美しく、夫がイケメンかを比べるのが好きだが、疲れないのか」とうんざりした様子だった。

 東京にも上海にもぞれぞれ良いところがあり、特徴も違うので、単純に比較すること自体、ナンセンスなのかもしれない。東京に住んでいるというある視聴者は、「東京の人は比較しないよ」とコメントしていたが、比較する必要がなくなったとき、本当の意味で「東京と同じレベル」になるのかもしれない。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)