訪日中国人が日本で驚くことの1つに、「公衆トイレ」の清潔さや多機能な便座、公衆トイレにもトイレットペーパーが常備されていることなどがある。これらは良い意味で驚くことと言えるが、別の意味で驚くこともあるようだ。
中国メディアの快資訊はこのほど、「日本のトイレットペーパーはなぜこんなにも薄いのか?」と題する動画を配信した。日本の公衆トイレについて紹介しているが、トイレットペーパーは「透明」と言えるほど薄く、多くの中国人旅行客はその薄さに「悪夢のようだ」と感じると伝えた。
確かに、日本の公衆トイレに備え付けのトイレットペーパーはその多くが「シングル」だ。一般家庭では「ダブル」を使う人も少なくないが、たとえダブルでも中国人にとっては「薄い」と感じるだろう。なぜなら、中国で販売されるトイレットペーパーの多くが「3枚重ね」や「4枚重ね」で、かなりの厚みがあるからだ。日本のようなシングルやダブルもあるとはいえ主流ではない。
なぜ日本のトイレットペーパーは薄いのだろうか。動画では、2つの理由があると分析した。その1つが「使用後のトイレットペーパーを便器に入れて流すから」だ。このため、流した時に詰まらないよう薄くしていると説明した。もう1つの理由は「温水洗浄便座が普及していること」で、このため薄くても困らないのだろうと述べているが、多くの中国人からすれば、日本のトイレットペーパーほど薄い紙は使ったことがないので不安になってしまうのだろう。
確かに、中国では今でも多くの場所で使用後のトイレットペーパーをごみ箱に捨てる習慣が残っており、しかも温水洗浄便座の普及率も非常に低いので、日本の環境とは大きく異なっていると言えるだろう。