コロナ禍前、日本を旅行で訪れる中国人の多くが日本での食事を楽しみにしていたものだが、レストランなどへ行くと食事をする前から驚くことがあったようだ。中国メディアの快資訊はこのほど、飲食店の店頭に陳列される食品サンプルについて紹介する動画を配信した。


 動画を撮影したのは日本在住の中国人男性で、ショッピングモール内にあるレストラン街の様子を紹介している。動画では、様々なジャンルのレストランが映っているが、ほぼすべての店の店頭に食品サンプルが並んでいるのが分かる。

 配信者は、「多くの訪日中国人は、これらの食品サンプルを見てとても驚く」と述べている。中国のレストランでは食品サンプルを並べているところは皆無に等しく、ほとんどの中国人は見たことがないからだという。しかも日本の食品サンプルはとても精巧にできており、「実物とほとんど変わらない」ことにも驚くそうだ。なかには「毎日、新しく作った料理をその都度、店頭に並べているのか」と誤解してしまう人もいたようだ。

 中国の場合、こうしたサンプルや写真は「あくまでも参考」程度のもので、実物とはずいぶんと違っているということが少なくない。しかし、日本の食品サンプルは「食べられないというだけで、実物とまったく同じだ」と配信者は紹介している。

 日本の食品サンプルはレベルが非常に高く、記事は「食品サンプルには観光客の心をわしづかみにする魔力がある」と強調している。これは中国人も同様で、中国国内では食品サンプルがまだほとんど浸透していないので、この先大きな需要が生まれるかもしれない。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)
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