東南アジアでは、人びとの主な交通手段がバイクという国は多い。そして、そうした国のバイク市場では日本メーカーがそのシェアの大半を占めている。
記事が挙げた1つ目の理由は、中国メーカーは「利益だけを追求し、品質の安定性を軽視していること」だ。記事は、ホンダを例に挙げ、「ホンダは資本金600万円しかない時に4億5000万円の輸入工作機械を購入したことがある」と紹介した。このエピソードからはホンダの品質重視の姿勢がよく分かり、実際にホンダは「120%の良品」を目指していると伝えた。中国のバイクメーカーにはこのような姿勢に欠けているようだ。
2つ目の理由は、「技術に対する執着心がないこと」だ。「技術のホンダ」と言われるように、ホンダは楕円ピストンエンジンやV型5気筒エンジンなど、新技術を次々と投入してきたが、中国のバイクメーカーは海外メーカーの模倣ばかりで新技術を開発しようともしていないと批判している。
3つ目の理由は、「近視眼的で長期的な戦略がないこと」だ。これは東南アジア市場で中国メーカーが「敗退」したことによく表れているという。例えば、ベトナムでは一時期かなりのシェアを獲得したが、中国メーカー同士で価格競争を繰り広げて品質を落とした結果、シェアも落としたと指摘した。
4つ目の理由は、「中国には日本のような環境がないこと」だ。
結論として記事は、日本メーカーはまじめに仕事に取り組んできたのに対し、中国メーカーは海外のいいとこ取りで儲けようとしてきたので、今のような結果になったと結んだ。これはバイク業界のみならず、中国では多くの業界で見られる普遍的な現象と言えそうだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)