中国では高速鉄道は「中国の新4大発明」の1つと言われているが、高速鉄道を最初に「発明」したのは中国でないのは明白だ。中国メディアの百家号は27日、「高速鉄道を最初に発明したのはどこの国か」と題する記事を掲載した。


 記事によると高速鉄道を発明した国は「ドイツ」だという。1899年に高速電気鉄道研究協会を設立して試験走行を行い、空中架線方式で鉄道を高速走行させることが可能であることを証明したと伝えた。

 記事は続けて、「世界で初めて高速鉄道の営業運転を開始したのは日本だ」と紹介した。日本の鉄道では在来線のレール幅が1067ミリだったが、速度を上げるために1435ミリとしたと伝えている。日本は1964年に世界初の高速鉄道となる新幹線を開業したが、「新幹線の成功が世界の高速鉄道開発を刺激したのは明らかで、主要先進国が次々と開業に踏み切った」ことを紹介した。

 また現在は世界一の営業距離を誇っている中国高速鉄道も、開発においては新幹線の影響を強く受けている。
中国高速鉄道は、日本などから技術提供を受けて開業にこぎつけたからだ。高速鉄道の定義にはいくつかあり、「世界で初めて高速鉄道を発明した国」というのは諸説あると思われるが、高速鉄道の開発においては、各国が互いに刺激を与え合って発展してきたと言えそうだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)