中国には独特のファッション文化があり、夏の時期には「北京ビキニ」と呼ばれるシャツをめくってお腹を出して歩く男性をよく見かける。また、「パジャマ」で外出する人を見かけることが多いのも特徴の1つだと言えるだろう。
中国メディアの快資訊はこのほど、パジャマで外出することについて考察する記事を掲載した。日本の状況と比較している。

 中国では小学生の保護者が学校まで送迎するのが習慣となっているが、記事の中国人筆者が子どもを迎えに行ったところ、近くにパジャマで迎えに来ている母親がいたという。ところが、この母親の息子が学校から出てくると「なんでパジャマなんかで迎えに来るんだよ。先生やクラスメートに笑われるだろ」と母親に対して文句を言ったそうだ。

 息子の指摘に対し、この母親は、それまでは何も気にしている様子はなかったのに急に恥ずかしそうにして「私はお前の母親だ! 自分の好きな服を着て何が悪い! 迎えに来てほしくないなら1人で帰りな!」と叫んだそうだ。するとこの息子は母親の手を振り切って1人ですたすたと歩きだしたという。

 そのうえで中国人筆者は、中国ではスーパーなどでもパジャマのまま買い物に来ている人をよく見かけると指摘した。特に子どもができると細かいことにこだわらなくなるうえ、冬の場合などはパジャマは暖かくて着替えるのも面倒なのでそのまま外出する女性が少なくないのだろうと分析した。

 しかし、日本ではこのような光景は見られず、日本の母親は必ずきちんとした服装で化粧もしてから外出したり子どもの送迎をしたりすると違いを強調した。日本では適切ではない服装をすると「自分も子どもも恥をかくことになる」と説明した。

 中国人のなかには「パジャマも服であり、別に肌を露出しているわけではない」と反論する人もいるようだが、記事の筆者は「露出しているのは肌ではなく教養のなさだ」と批判した。
とはいえ、記事で紹介されていた息子のような反応をする子どもが育ってきているなら、将来的にはパジャマで外出する中国人は減っていくのかもしれない。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)
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