中国には街中のさまざまな場所に「菜市場」と呼ばれる生鮮市場が存在する。大小様々な「菜市場」はスーパーと同様、中国人の食卓を支える存在となっていて、野菜や果物のほか、生きた鶏や魚なども売られている。
中国の菜市場は活気があるのだが、肉の断片や野菜の切れ端が落ちているなど、清潔な環境とは言い難いのが一般的だ。中国メディアの快資訊はこのほど、日本の生鮮市場は中国と違って「極めて清潔」であると驚きを示し、その「清潔さ」こそ中国が学ぶべき点であると強調する記事を掲載した。
記事は、コロナ前に日本を訪れる中国人旅行客は右肩上がりに増えていたことを紹介し、訪日経験のある中国人ならば「日本人が日常生活で清潔さを非常に重視していたことに驚いたに違いない」と強調。そして、日本人の清潔さに対するこだわりは、中国人から見ると「まるで潔癖症のよう」だと主張する一方で、本来はその清潔さこそ中国が学ぶべきものであると論じた。
続けて、中国人の一般的な常識から言えば、生鮮市場とは「汚れていて、乱雑な場所」というイメージだが、日本の生鮮市場は真逆であり、清潔さを体現したかのような場所となっていると強調。日本の生鮮市場で目に入り込んでくるのは、整理整頓がなされ、清潔な環境で売られている食品であるとし、しかも日本では「売り物までもがきれい」なので、「きれいな食品が整列していて、目の保養になりそうだ」と主張。
記事は、日本びいきと批判されるのを避けるために「日本を称賛しているわけではない」と前置きしつつも、生鮮市場で見られる清潔さを保つための徹底した取り組みは中国人が学ぶべきものであると主張。そして中国人が日本人のような衛生概念を身につけるためには、子どもへの徹底した教育から始めなければならないと伝えている。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)