中国は広大な国土を持つだけあって、「高速道路」の総延長は世界一の長さとなっている。すでに開通している分だけでも総延長は約16万キロメートルに達し、これは日本の高速道路の17倍以上の長さだ。
中国の高速道路にももちろん「サービスエリア(SA)」は存在するのだが、中国人からすると「日本と中国のSAを比較してしまうと、言葉を失ってしまう」のだという。両者の「差」は尋常じゃないからだそうだ。
中国メディアの快資訊はこのほど、日本のSAは「サービスを提供する場所」として極めて優れていると強調し、日本と中国のSAの質の違いについて論じる記事を掲載した。
記事はまず、高速道路に存在するSAは「お国柄」が如実に出る分野だとし、中国の高速道路のSAでは「売り物はぼったくり価格で、サービスの質も高くない」と強調。中国で過去に「最高のSA」と称賛されたようなSAでも、あるのは「飲食店」と「トイレ」と「ガソリンスタンド」だけで、それ以外には特筆すべきものは何もないのが現状だと論じた。
一方、日本のSAは中国とは正反対だと指摘。日本のSAは「サービス」を非常に重視しているとし、単に食事をしたり、休んだりする場所ではなく、その楽しみ方は「もはや1つの観光地と言っても過言ではない」ほどのSAもあることを強調した。確かに日本にはその土地ならではの料理やスイーツ、さらには足湯など独自のサービスを打ち出し、集客に成功しているSAは少なからず存在する。
続けて、日本のSAを訪れたことのある中国人は「快適で、清潔で、温かみがある日本のSAで休むことで開放感を覚えたはずだ」と主張。トイレをはじめとする設備はしっかりと整備され、掃除も行き届いていて、売り物の価格は非常に合理的な水準なので、騙されることなく安心して滞在できるからだと指摘、しかも無料でwi-fiに接続できたり、無料で水が飲めたりと、旅行客にとってはありがたいサービスも多く、ゆっくり休めると主張した。
記事は、「中国のSAは祝祭日ともなれば、車でいっぱいになってしまう」とし、ただでさえ車の運転で疲れているのに、人が多すぎるうえにぼったくり価格で物が売られているSAでは「とても休めたものではない」と指摘。車を停め、トイレに行き、タバコを一服するくらいしかやることのない中国のSAと日本のSAとでは「差」が大きすぎると強調した。