日本の曜日の呼び方は「七曜(しちよう)」を基にしているが、中国は数字を使う。そのため、日本人にとって中国の曜日を覚えるのは簡単だが、中国人は日本の曜日を覚えるのに苦労しているようだ。
曜日の呼び方は、国によってさまざまで、中国では「礼拝もしくは周、あるいは星期」の後ろに数字を付けているので簡単だ。月曜日は星期一、火曜日は星期二と続き、土曜日の星期六まで数字を使い、日曜日だけ星期天(星期日)なので分かりやすい。
では、なぜ日本人は曜日を数えるのに、「七曜」を使っているのだろうか。七曜とは、肉眼で見える惑星を五行と対応させた火星・水星・木星・金星・土星と、日(太陽)・月(太陰)を合わせた7つの天体のことだ。これは「星が時間をコントロールしている」との考えから、古代バビロニアで始まった概念で、記事は「古代エジプト」を経由して伝わってきたという説を紹介している。
日本に七曜を伝えたのは中国なので、中国にももちろん七曜という概念はある。かつては中国にも七曜で曜日を表現していたことがあるとされている。そのため記事は日本語学習者に対し、「七曜」を基に考えれば、日本の曜日も覚えられると伝えている。
ちなみに、日本と中国とでは週の始まりが違うので、注意が必要だ。日本では、カレンダーは日曜日が週の始めになっていることが多く、中国大陸では月曜日始まりが多い。しかし香港では日曜日始まりが多く、日本でも手帳では月曜日から始まることが多いようにそれぞればらばらなので、中国人と話すときは誤解が生じないように確認したほうが良さそうだ。