中国の家電市場では、日本ブランドの存在感が薄くなり、代わりに中国ブランドが大半を占めるようになった。しかし、シンガポールでは今でも日本家電の人気が高いようだ。
中国メディアの網易はこのほど、シンガポールは日本や韓国の家電ブランドであふれていると紹介する記事を掲載した。

 記事の中国人筆者によれば、シンガポールで働く中国人が紹介するシンガポールの家やオフィスには日韓の家電ブランドが数多く存在しており、中国国内のように「中国ブランド」が幅を利かせるような状況とはなっていないと指摘した。

 中国人筆者は、自動車のような高い技術力が必要な製品ならば、日本や韓国のブランドを選ぶのは理解できるが、家電はそれほど高い技術を必要としない製品なのに、なぜシンガポール人は日韓の家電を買い求めているのか、理解に苦しむとしている。

 この理由について、中国のネットユーザーからは様々な意見が出ているようだ。例えば、「西側諸国は中国に対する偏見で満ちている。シンガポールは典型的な西側諸国だからだ」という声を紹介した。中国人からすると、シンガポール人が中国ブランドの家電は購入しないのは「中国に対する偏見のせい」ということのようだ。

 また、シンガポールでは「中国ブランドの家電は高い」との指摘もあったという。輸入製品のためか、中国で購入するよりずっと値段が高いので、だったら日韓のブランドを買った方が良いということになると説明していた。

 シンガポールでは今でも日本製品の人気が高いというのはうれしいことだが、中国の家電は世界中で攻勢を強めており、日本もうかうかしてはいられないだろう。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)
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