深セン証券取引所メインボードに上場している、キッチン用器具、家電製品メーカーの浙江蘇泊爾(002032/深セン)は2月24日に2021年12月期の業績速報を発表し、同期比で増収増益となったことを明らかにした。
 
 同社は1998年設立で2000年に株式会社化、04年に深センメインボードに上場した。
圧力鍋などの調理器具や炊飯器をはじめとするキッチン用小物家電、大型家電の研究開発、製造、販売を主業務とする。また、ハンディタイプの掃除機や空気清浄機、アイロンなどの家電製品も扱う。世界有数の調理器具・小型家電メーカーである仏グループセブと戦略パートナー提携を結んでいる。
 
 速報によれば、2021年12月期の売上高は215億8533万元で前期比16.07%増、純利益は19億4394万元で同5.29%増だった。
 
 前期より売上が伸びた理由について同社は、20年より進めている国内向けオンライン販売チャネルのモデルチェンジ戦略が奏功し、オンライン製品販売構造が最適化されたこと、国外向け販売ではセブからの注文が急速に増加したことを挙げた。
 
 また、純利益の増加が5%程度に留まった要因として、アルミニウム、ステンレス、銅などの大口原材料価格が上昇したことによる粗利率の低下、販売管理費率の上昇のほか、営業規模の安定的な増加を目指したEC販促費用、広告費用の増加などを挙げている。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)
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