インテリジェントコントローラーを生産する広東瑞徳智能科技(301135/深セン)が4月12日、深セン証券取引所の創業板に新規上場した。公開価格31.98元に対し初値は5.72%安い30.15元だったが、取引開始からほどなくして反発して公開価格を上回る取引となった。
同社は1997年設立の民営企業で、2013年に株式会社化した。インテリジェントコントローラーの研究開発、生産、販売を主業務とし、キッチン家電、生活家電、環境家電などの小型家電コントローラーから、大型家電、医療健康器具、電動工具、スマート家具などの分野へと事業を拡大してきた。21年1~6月期の売上比率は、小型インテリジェントコントローラが88.98%、大型インテリジェントコントローラーが7.85%、最終製品が2.65%となっている。「広東省家電インテリジェントコントローラーエンジニアリング技術研究開発センター」などの拠点を持つなど国家ハイテク企業として研究開発にも力を入れており、年間1500種類以上のインテリジェントコントローラー製品の開発、設計実績を持つ。
2021年12月期の売上高は13億2406万元(前期比21.45%増)、純利益は8086万元(同10.55%増)。22年1~3月期の売上高は2億7732万元(前年同期比0.14%増)、純利益は954万元(同25.04%減)となっている。
新規上場に伴い調達予定の4億9242万元(約97億円)は、約55%の2億6871万元を安徽省の生産拠点建設プロジェクトに、約26%の1億2762万元を本社拠点技術革新プロジェクトに、約11%の5608万元を研究開発センター改良プロジェクトに用いる。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)