深セン証券取引所の創業板への上場を目指す、威海市泓淋電力技術(301439/深セン)が3月8日、新規公開(IPO)に向けた公募を開始する。9728万株を発行予定で、公募価格は19.99元。
同社は1997年設立の民営企業で、2017年に株式会社化した。電源ケーブルユニットおよび特殊ケーブルの研究開発、生産、販売を主業務としている。世界における電源ケーブルユニット業界のリーディングカンパニーの一つである。製専らコンピューター、家電製品メーカーに電源ケーブルユニットを、家電用品、船舶、溶接トーチなどの工業設備メーカー向けに配線用ケーブル、ゴムケーブル、特殊電気ケーブルなどの製品を提供している。主な顧客はデル、ハイアール、ハイセンス、サムスン、LG、冠捷科技、デルタ電子、HP、小米、ウオールマートなどだ。
22年1~9月期の売上構成は、電源ケーブルユニットが77.78%、特殊ケーブルが22.20%となっている。19年までは自動車用ハーネスを生産していたが、20年以降は売上がない。これまでに42カ国・地域の安全規格認証を取得しており、製品は中国国内のほかにアジア、欧州、米州などの地域にも販売されている。22年には中国工業・情報化部による「製造業単一項目チャンピオン模範企業」の称号を獲得した。
22年12月期の売上高は22億8906万元(前期比6.56%減)、純利益は1億7911万元(同10.32%増)。23年1~3月期の業績予測は、売上高が6億~7億元(前年同期比13.92~32.90%増)、純利益が4000万~5000万元(同29.03~61.29%増)。