深セン証券取引所の創業板への上場を目指す、浙江中科磁業(301141/深セン)が3月23日、新規公開(IPO)に向けた公募を開始する。2215万株を発行予定で、公募価格は41.20元。
公募終了後、速やかに上場する見込みだ。
 
 同社は2010年設立の民営企業で、18年に株式会社化した。永久磁石材料の研究開発、生産、販売を主業務としており、中国国内の主要永久磁石材料メーカーの一つとなっている。製品はコンシューマーエレクトロニクス、省エネ家電、工業設備、自動車工業、風力発電、スマート製造、電動工具などさまざまな分野に用いられている。電器音響装置および永久磁石モーター生産企業を主な顧客に持ち、サムスン、ハーマン、ソニー、華為、小米、美的、ダイキンなどのメーカーに同社の材料から製造された永久磁石が用いられている。
 
 22年1~6月期の売上高は焼結ネオジム磁石材料が79.75%、フェライトが18.95%。21年における焼結ネオジム磁石材料の市場シェアは0.94%となっており、このうちコンシューマーエレクトロニクス製品市場のシェアが2.50%と高くなっている。また、フェライトの市場シェアは1.95%だ。

 22年12月期の売上高は6億1925万元(前期比13.54%増)、純利益は8938万元(同4.97%増)。23年1~3月期の業績予測は、売上高が1億~1億2500万元、純利益は1300万~1800万元となっている。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)
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