アリババグループ傘下の医薬品通販事業者の阿里健康信息技術(00241/香港)が5月5日、2023年3月期通期の業績について黒字化する見込みを示した。
 
 業績予告によると、23年3月期通期の純利益は4億5000万人民元で、前期の2億6590万元の赤字から黒字化する見込み。
黒字転換の要因について同社は、リーンマネジメントとデジタル化の推進による価格決定能力の向上と経営効率の最適化、および医療健康サービスのフローや商品体験の持続的な改善、向上による、同社プラットフォームを通じた医薬品購入に対する消費者の信頼度上昇を挙げている。
 
 23年3月期の中間決算(22年4~9月期)は、売上高が115億56万元(前年同期比22.90%増)。事業別では医薬品販売が100億8146万元(同24.2%増)、医薬品ECプラットフォームサービスが9億9976万元、医療健康・デジタル化サービスが4億1933万元(同74.9%増)だった。また、純損益は1億6197万元の黒字(前年同時期は2億3156万元の赤字)であり、中間決算に続き通期でも黒字転換を実現する見通しとなった。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)