中国経済を巡る不透明感が重しとなる流れ。
業種別では、不動産の下げが目立つ。華遠地産(600743/SH)が9.0%安、金地集団(600383/SH)が3.3%安、新城控股集団(601155/SH)が2.6%安、信達地産(600657/SH)が2.0%安で取引を終えた。
証券株も安い。太平洋証券(601099/SH)が8.2%、中原証券(601375/SH)が4.2%、国聯証券(601456/SH)が3.2%、国金証券(600109/SH)が2.6%ずつ下落した。
ハイテク株もさえない。半導体の封止・検査で中国首位の江蘇長電科技(600584/SH)が2.5%安、薄膜コンデンサ中国最大手の廈門法拉電子(600563/SH)が2.3%安、光ファイバー・ケーブル製造の烽火通信科技(600498/SH)とスーパーコンピューター世界大手の曙光信息産業(603019/SH)がそろって1.9%安で引けた。公益株、銀行・保険株、自動車株、インフラ関連株、軍事関連株なども売られている。
半面、医薬品株はしっかり。人福医薬集団(600079/SH)が3.4%、天士力医薬集団(600535/SH)が3.0%、江蘇恒瑞医薬(600276/SH)が2.6%ずつ上昇した。前日のマーケットでは、産業統制の強化が警戒され急落している。「中国で医薬品業界を対象とした『反腐敗キャンペーン』が全面的に始動した」などと報じられていた。エネルギー株、素材株、メディア・娯楽株、空運株も買われている。
一方、外貨建てB株相場は、上海B株指数が0.05ポイント(0.02%)安の275.20ポイント、深センB株指数が1.97ポイント(0.16%)高の1214.66ポイントで終了した。
(編集担当:亜州リサーチ=サーチナ)