内外の不安材料が投資家心理を冷やす流れ。米長期金利の急上昇や、中国の景気懸念がマイナス材料だ。週末に官民で公表された景況感指数は、強弱感が分かれている。国家統計局などが集計した9月の製造業PMIは50.2に上向き、半年ぶりに景況判断の境目となる50を回復した。一方、中小企業の割合が多い民間集計の財新中国製造業PMIは予想に反して前月から低下している。中国経済の低迷が意識される状況だ。世界銀行は2日、2024年の中国経済成長率見通しについて、前回予想の4.8%→4.4%に下方修正した。(亜州リサーチ編集部)
ハンセン指数の構成銘柄は、ほぼ全面安(構成80のうち下落79)。個別では、自動車ディーラー大手の中升集団HD(881/HK)が8.4%、不動産管理サービスの碧桂園服務HD(6098/HK)が7.6%、江蘇省拠点の翰森製薬集団(3692/HK)が6.6%と下げが目立った。
セクター別では、自動車が安い。浙江零ホウ科技(9863/HK)が8.2%、長城汽車(2333/HK)が5.7%、蔚来集団(9866/HK)が5.5%、北京汽車(1958/HK)が4.6%ずつ下落した。
中国不動産セクターも一部を除き急落。
中国金融セクターもさえない。招商銀行(3968/HK)が4.4%安、中国工商銀行(1398/HK)が3.4%安、中国平安保険(2318/HK)が5.5%安、中国人寿保険(2628/HK)が4.6%安、広発証券(1776/HK)が4.4%安、中信証券(6030/HK)が4.2%安で引けた。
一方、中国本土マーケットは中秋節・国慶節の大型連休により、10月6日まで休場となっている。
(編集担当:亜州リサーチ=サーチナ)