売り圧力が意識される流れ。ハンセン指数はこのところ急ピッチに上昇し、足元では10月12日以来の高値水準を回復していた。このところ買い材料視されていた米金利の低下が一服したことも、売りに拍車をかけている。なお、取引時間中に公表された中国の貿易統計は、輸入がプラス成長を回復したものの、輸出は減速が続いた。(亜州リサーチ編集部)
ハンセン指数の構成銘柄では、中国スポーツ用品大手の李寧(2331/HK)が5.8%安、自動車ディーラー中国大手の中升集団HD(881/HK)が4.6%安、中国ニット衣料最大手の申洲国際集団HD(2313/HK)が4.5%安と下げが目立った。
セクター別では、香港・本土の不動産が安い。領展房地産投資信託基金(823/HK)が4.2%、九龍倉置業地産投資(1997/HK)が4.0%、恒隆地産(101/HK)が2.7%、旭輝(884/HK)が6.6%、世茂房地産HD(813/HK)が6.3%、中国海外宏洋集団(81/HK)が3.8%ずつ下落した。
中国金融セクターもさえない。招商銀行(3968/HK)が2.9%安、中国建設銀行(939/HK)が1.8%安、中国平安保険(2318/HK)が4.1%安、中国人寿保険(2628/HK)が3.2%安で引けた。
レアアース・非鉄セクターも売られる。金川集団国際資源(2362/HK)が4.3%安、五鉱資源(1208/HK)が3.0%安、洛陽モリブデン集団(3993/HK)が2.9%安、江西カン鋒リ業(1772/HK)が2.5%安で前場取引を終えた。
一方、本土マーケットは3日ぶりに反落。
(編集担当:亜州リサーチ=サーチナ)