中国経済対策の期待感が相場を支える。
一方、今年3月の金融や貿易統計は軒並み下振れした。12日公表された今年3月の中国金融統計では、人民元建て新規融資額とマネーサプライ(通貨供給量)M2の伸びが予想をそろって下回っている。3月の貿易統計では、米ドル建ての輸出が前年同月比で7.5%減少し、昨年10月以来、5カ月ぶりのマイナス成長。市場予想(1.9%減)を超えた下げとなっている。輸入は予想外のマイナスだった。市場関係者の間からは、「当局は景気対策を今後強める」との声が聞かれている。(亜州リサーチ編集部)
金融株が相場をけん引。中国農業銀行(601288/SH)が2.1%高、中国工商銀行(601398/SH)が1.9%高、中国太平洋保険(601601/SH)が6.9%高、中国人寿保険(601628/SH)が3.7%高、中信建投証券(601066/SH)が4.0%高、中銀証券(601696/SH)が3.4%高で引けた。
石油・石炭株もしっかり。
半面、自動車株はさえない。金杯汽車(600609/SH)が3.2%、広州汽車集団(601238/SH)が2.7%、安徽江淮汽車集団(600418/SH)が2.2%、長春一汽富維汽車零部件(600742/SH)が1.4%ずつ下落した。不動産株、医薬株、素材株も売られている。
外貨建てB株相場は、上海B株指数が1.20ポイント(0.46%)安の257.07ポイント、深センB株指数が1.67ポイント(0.15%)安の1076.54ポイントで終了した。
(編集担当:亜州リサーチ=サーチナ)