7日の香港マーケットは、主要82銘柄で構成されるハンセン指数が前日比98.93ポイント(0.53%)安の18479.37ポイントと11日ぶり、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が45.78ポイント(0.70%)安の6526.67ポイントと4日ぶりに反落した。売買代金は1134億2370万香港ドルにやや縮小している(6日は1444億8600万香港ドル)。

 利食い売りが優勢となる流れ。ハンセン指数は前日まで10連騰し、足元で約8カ月ぶりの高値水準を切り上げていた。もっとも、下値を叩くような売りはみられない。米長期金利の低下基調や、中国景気の持ち直し期待が支えだ。(亜州リサーチ編集部)
 ハンセン指数の構成銘柄では、中国オンラインゲーム大手の網易(9999/HK)が5.0%安、医療サービス企業の阿里健康信息技術(241/HK)が4.1%安、飲食ポータルサイトの美団(3690/HK)が4.0%安と下げが目立った。「ニューエコノミー」関連銘柄に売りが先行する中、ハンセン科技(テック)指数は2.1%安と他の指数をアンダーパフォームしている。

 セクター別では、自動車が安い。中国恒大新能源汽車集団(708/HK)が3.9%、理想汽車(2015/HK)が2.4%、蔚来集団(9866/HK)が1.7%、広州汽車集団(2238/HK)が1.2%ずつ下落した。
 医薬セクターもさえない。永泰生物製薬(6978/HK)が4.2%安、薬明生物技術(2269/HK)が3.0%安、康希諾生物(6185/HK)が2.1%安、石薬集団(1093/HK)が1.8%安で引けた。
 半面、非鉄セクターはしっかり。中国アルミ(2600/HK)が4.3%、新疆新キン鉱業(3833/HK)が1.9%、洛陽モリブデン集団(3993/HK)と江西銅業(358/HK)がそろって1.2%ずつ上昇した。

 一方、本土マーケットは続伸。主要指標の上海総合指数は、前日比0.22%高の3147.74ポイントで取引を終了した。不動産株が高い。軍事関連株、エネルギー株、素材株、医薬株、食品・酒造株、銀行株なども買われた。半面、発電株は安い。証券株、自動車株、運輸株なども売られた。

(編集担当:亜州リサーチ=サーチナ)