中国貿易統計の上振れが好感される流れ。取引時間中に公表された4月の輸出入統計では、米ドル建て輸出が1.5%増(予想は1.3%増)、輸入が8.4%増(予想は4.7%増)という結果、前月は輸出入がそろってマイナス成長していただけに、中国景気の持ち直しが進むと期待された。指数は上げ幅を徐々に広げている。(亜州リサーチ編集部)
ハンセン指数の構成銘柄では、パソコン(PC)世界最大手の聯想集団(992/HK)が6.3%高、中国中堅デベロッパーの龍湖集団HD(960/HK)と不動産管理サービスの碧桂園服務HD(6098/HK)がそろって5.7%高と上げが目立った。
セクター別では、中国の不動産が高い。上記した龍湖集団や碧桂園服務のほか、世茂集団HD(813/HK)が42.2%、華南城HD(1668/HK)が21.9%、合景泰富地産HD(1813/HK)が16.4%、雅居楽集団HD(3383/HK)が15.4%ずつ上昇した。
海運セクターもしっかり。中遠海運HD(1919/HK)が6.6%高、東方海外(316/HK)が5.4%高、太平洋航運集団(2343/HK)が5.0%高、中遠海運能源運輸(1138/HK)が3.3%高で引けた。
医薬セクターも物色される。
一方、本土マーケットも反発。主要指標の上海総合指数は、前日比0.91%高の3156.96ポイントで前場の取引を終了した。不動産株が高い。インフラ関連株、素材株、医薬株、運輸株、ハイテク株、消費関連株、公益株なども買われた。
(編集担当:亜州リサーチ=サーチナ)