潘氏の提案は、現在中国本土で使用されている、漢字を簡略化した文字の「簡体字」を10年間をかけて段階的に廃止し、もともと使っていた繁体字を復活させるというもの。
繁体字の復活論は以前からあるが、今回、潘氏の提案が中国紙で報じられると、インターネット上などで議論が巻き起こった。賛成の声としては「海外の華人はほとんどが繁体字を使っており、中国本土での復活は中華民族の結束に有利だ」というもの、また反対論としては「本土では現在、95%の人が簡体字を使っており、切り替えは困難」というものなどがある。
提案自体は中国本土の人々に自らの文化とアイデンティティーを考えさせるものになりそうだが、一部には「政治協商会議ではそんなことよりももっと、国民の暮らしにかかわる重要なテーマを議論するべき」との批判も出ているという。(編集担当:恩田有紀)
【関連記事・情報】
・大陸と台湾の中国語の違いとTECC問題作成での悩み(2008/08/08)
・見慣れぬ漢字は「繁体字?」出生届不受理の「憂き目」(2009/03/04)
・「わいせつ漢詩」独研究誌の表紙に-意味分らず使用(2008/12/12)
・社会>文化・科学>文化・芸術 - サーチナトピックス
・政治>内政>中央(党大会・全人代など) - サーチナトピックス