中国共産党機関誌「人民日報」を発行する人民日報社は、ウエブサイト「中国共産党ニュース」に、「ウルトラマン」を批判する投稿文書を掲載した。

 中国では、温家宝首相が3月29日に湖北省のアニメ制作会社を視察した際、「私の孫もウルトラマンばかり見ている。
中国のアニメを見るべきだ」と発言。「あなたたちの仕事は大切だ。世界に向けて、中国のソフトパワーの実力を示してほしい」などと発言したことがきっかけで「ウルトラマン批判」が噴出した。

 中国共産党ニュースに掲載された文章の要旨は、中国国内でみられる典型的なウルトラマン批判。まず、ファンは主に3-8歳だと指摘し、好奇心、模倣心が強い年齢の児童に対して、暴力的傾向が強い人を形成する「教育」をしていると批判した。

 また、日本人が変身したウルトラマンが、勇敢に戦って怪獣や宇宙人を撃退するストーリーは、中国人の子供に「日本人は正義の化身だ」とのイメージを植えつけると主張した。

 また、「ウルトラマンを使って金儲けをするのは、社会の利益を考えない不良商人」と主張。「利益追求のために、良心を失い狂ったように」、ウルトラマンやマジンガーZのキャラクター商品の販売を拡大していると決めつけた。

 写真は上海市内の商店で撮影したウルトラマン・グッズの販売コーナー。(編集担当:如月隼人)

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