それから31年後。現在の中国ではどんな日本映画が人気が高いのか、中国の主要三都市(北京・上海・広州)でアンケート調査を行ってみた。
その結果、宮崎駿監督の『千と千尋の神隠し』が各都市でダントツの支持率を獲得。次いで『Love Letter』『いま、会いにゆきます』と続いた。実はこの3作品、順位が前回アンケート時とまったく同じであり、中国で息の長い人気を保っていることがわかる。特に多数のタイトルがランクインしている宮崎作品に関しては、日本映画の代名詞的存在となっているといっても過言ではない。
高倉健を敬愛する張芸謀が、のちに高倉健主演の映画『単騎、千里を走る。』を製作したように、宮崎作品に影響を受けた中国の若い世代が、中国映画界で活躍する日が来るのもそう遠くはないかもしれない。(グラフは本調査結果を基に作成)。(編集担当:井上洋一郎)
【調査概要】
1.調査企画:サーチナ
2.調査方法:上海サーチナ「新秦調査」上のインターネット・アンケート画面での回答
3.調査対象:上海、北京、広州。
4.調査期間:2009年4月1日から2009年4月10日
5.回答者数:300人
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