中国人が一番好きな「日本映画」宮崎作品が複数ランクイン
文化大革命後の中国で初めて日本映画が上映された年は1978年。タイトルは、「君よ、憤怒の河を渉れ」だったという。この映画は中国全土に大ブームを起こし、当時都市部にいた中国人のほとんどがこの映画を鑑賞したといわれている。「初恋のきた道」・「HERO」などで知られる中国人映画監督・張芸謀(チャン・イーモウ)は、この時の影響で主演の高倉健の大ファンになったという。<br><br>【関連写真】<br>・<a href="http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2008&d=0911&f=research_0911_001.shtml&pt=large" target="_blank">中国人が好きな日本映画、『千と千尋の神隠し』がトップ</a>(2008/09/11)<br>・<a href="http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2009&d=0710&f=research_0710_001.shtml&pt=large" target="_blank">中国人が願う「○○になってみたい」上位には山口百恵も</a>(2009/07/10)<br>・<a href="http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2009&d=0703&f=research_0703_001.shtml&pt=large" target="_blank">中国人が選ぶ「礼儀正しい国」日本がトップ、中国は3位</a>(2009/07/03)<br>・<a href="http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2009&d=0626&f=research_0626_001.shtml&pt=large" target="_blank">中国人が選ぶ、好きなタイプの今どき日本人俳優の“顔”</a>(2009/06/26)<br>・<a href="http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2009&d=0619&f=research_0619_001.shtml&pt=large" target="_blank">中国人が選ぶ、好きなタイプの今どき日本人女優の“顔”</a>(2009/06/19)"(サーチナ&CNSPHOTO) 画像(1枚)
 文化大革命後の中国で初めて日本映画が上映された年は1978年。タイトルは、『君よ、憤怒の河を渉れ』だったという。
この映画は中国全土に大ブームを起こし、当時都市部にいた中国人のほとんどがこの映画を鑑賞したといわれている。『初恋のきた道』『HERO』などで知られる中国人映画監督・張芸謀(チャン・イーモウ)は、この時の影響で主演の高倉健の大ファンになったという。

 それから31年後。現在の中国ではどんな日本映画が人気が高いのか、中国の主要三都市(北京・上海・広州)でアンケート調査を行ってみた。

 その結果、宮崎駿監督の『千と千尋の神隠し』が各都市でダントツの支持率を獲得。次いで『Love Letter』『いま、会いにゆきます』と続いた。実はこの3作品、順位が前回アンケート時とまったく同じであり、中国で息の長い人気を保っていることがわかる。特に多数のタイトルがランクインしている宮崎作品に関しては、日本映画の代名詞的存在となっているといっても過言ではない。

 高倉健を敬愛する張芸謀が、のちに高倉健主演の映画『単騎、千里を走る。』を製作したように、宮崎作品に影響を受けた中国の若い世代が、中国映画界で活躍する日が来るのもそう遠くはないかもしれない。(グラフは本調査結果を基に作成)。(編集担当:井上洋一郎)

【調査概要】
1.調査企画:サーチナ
2.調査方法:上海サーチナ「新秦調査」上のインターネット・アンケート画面での回答
3.調査対象:上海、北京、広州。
各都市20代、30代、40代、男女で均等割付け
4.調査期間:2009年4月1日から2009年4月10日
5.回答者数:300人

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