昨年だけでも、『医龍』『大奥』『サプリ』『渡る世間は鬼ばかり』など、いわゆるトレンディドラマから医療モノ、時代劇からヒューマンドラマまで、幅広いジャンルの日本産ドラマが中国で放送されているが、他のドラマとは一線を画すテーマの豊富さや充実した内容により、中国のドラマっ子にも好評だったという。
では、今まで観たことのある日本のドラマの中で、「一番好きなもの」はどれなのか? 中国三大都市(北京・上海・広州)でアンケート調査をしてみた。結果、前回同様『東京ラブストーリー』がダントツの1位。2位以下には『赤い衝撃』『101回目のプロポーズ』『ひとつ屋根の下』が並んだ。
上位にランクインしたドラマのほとんどが、90年代前半に日本で制作され、大ヒットした作品ばかり。『赤い衝撃』にいたっては70年代の作品である。名作は時を経ても色褪せないというが、中国国内に2000局近くあるテレビ局が、これらのドラマを定期的に再放送していることも、人気が落ちない原因のひとつとして挙げられるだろう。
前述した山口百恵や上位3作品に共通して出演する江口洋介の知名度が中国でバツグンなのも、ドラマの影響に負うところが大きいようだ。(グラフは本調査結果を基に作成)。(編集担当:井上洋一郎)
【調査概要】
1.調査企画:サーチナ
2.調査方法:上海サーチナ「新秦調査」上のインターネット・アンケート画面での回答
3.調査対象:上海、北京、広州。各都市20代、30代、40代、男女で均等割付け
4.調査期間:2009年4月1日から2009年4月10日
5.回答者数:300人
【関連記事・情報】
・『中国消費者の生活実態2008-2009』 - 日本語。
・中国人が一番好きな日本ドラマは、「東京愛情故事」(2008/10/08)
・中国人が一番好きな「日本映画」宮崎作品が複数ランクイン(2009/07/21)
・中国人が願う「○○になってみたい」上位には山口百恵も(2009/07/10)
・中国人が選ぶ「礼儀正しい国」日本がトップ、中国は3位(2009/07/03)