中国では建国60周年にあわせて、さまざまな60周年が報じられているが、今回、中国国営通信社・中国新聞社では「中国女性のヘアスタイル60年」と題した特集が掲載された。80年代の代表的な髪型として、山口百恵が紹介されている。


 50―60年代については、建国直後、大躍進、文化大革命などの背景と当時の女性の髪形を当時の写真を交えて簡単に紹介。70年代について特に言及はなく、80年代に山口百恵が登場する。

 それによれば、「日本の70年代は山口百恵の時代」とし、「80年代初めにテレビドラマ『赤い疑惑』が中国で紹介され、当時中国の白黒テレビ時代、最も感動的なラブストーリーとして全中国を虜にし、中国の若い女性はその清純なショートカットにあこがれ、最先端ファッションとして認知された」という。

 もうひとり、80年代の代表的なヘアスタイルとして紹介されたのは台湾出身の女優ブリジット・リン(林青霞)、「長髪の美女が中国青年をとりこにした最初」と紹介されている。

 90年代はマギー・チャン(張曼玉)。現在では大女優として知られているが、当時は30歳前後、むしろかわいらしい変形のポニーテール(通常後頭部の高い位置でまとめるのに対して、マギー・チャンは横でまとめてたらすようなヘアースタイル)が、「もともと90年代に人気のあったポニーテールに新しい風を吹き込んだ」という。

 21世紀はファン・ビンビン(範氷氷)。時に奇抜なファッション、ヘアメイクで登場する現在の中国大女優の写真を掲載し、「ヘアメイクはすでに中国女性の生活の中の重要な要素となった。髪形はもちろん、髪を染めたりすることも、心とともに変化する。仕事内容によっても変える、家の回りか、遠出かでも変化をつける」などとした。(編集担当:鈴木義純)

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