「rairin」さんはその中でも、「白人コンプレックス」などの「欧米崇拝」の傾向を取りあげ、それが容姿にも表れていると主張した。
このほか、「欧米崇拝」は交友関係にも垣間見えると指摘し、「彼女たちには“黒人コンプレックス”まであるようだ。黒人男性を彼氏に持ち、連れ立って歩く彼女たちの姿は、とても誇らし気だ」などとつづり、なぜか「信じられない」との見方を示した。
しかし「rairin」さんは、そんな日本人女性の“欧米崇拝”に、「彼女たちのコンプレックスの深刻さを実感した」などと、主観を交えた感想をつづり、「私はかつて、旅行でハワイを訪れた際、日本人と間違えられ、黒人米軍兵に日本語で話しかけられた。しかし日本人の友達からその後、“その兵士が日本語を話せたのは、ハワイに日本人旅行客が多いせいもあるけど、日本人女性のナンパ目的もあるかもしれないよ”などと教えられ、びっくりした」と実例を挙げ、日本人女性の「危機」を訴えた。
**********
多様なファッション、スタイルが存在する日本社会において、肌を浅黒く灼(や)いたり塗ったりするスタイルや、髪のカラーリング、カラーコンタクトの着用などは、確かに目立つが「自身をどう見せたいか」とする個人の価値観の違いで、そこに「欧米崇拝」があるかを言い切ることは難しい。
一方、ブログの著者が感じる、一部の日本人女性が黒人男性を連れて歩いたり、黒人を思わせるようなスタイルを好むことへの違和感は、中国に根強く残る、「黒人差別」的風潮に起因する可能性が高い。
中国での目立った「黒人差別」の事例については、ライス元米国務長官の、中国の反分裂法への批判や、日本の安保理常任理事国入りを支持した発言を機に、国内でのネット世論による激しい「集中攻撃」を受けたことが挙げられる。「攻撃」の際には、ライス元米国務長官に対する人種差別的な発言も多数噴出するなど、中国における黒人差別の意識の根強さを印象づける騒動となった。
【関連記事・情報】
・【中国ブログ】日本人女性の「スマート体型」秘密に迫ってみた(2009/09/23)
・【中国ブログ】お爺ちゃんブロガーが喝?「チャイナ服のススメ」(2009/09/16)
・【中国ブログ】絶賛!「近所にも化粧して出かける日本人女性」(2009/09/11)
・【中国ブログ】上海の中心で「パジャマ姿を失くすな」と叫びたい(2009/09/03)
・【中国ブログ】元・中国人が語る「日本に帰化するなら日本に忠誠を」(2009/10/01)