中広網によると、米裁判所はこのほど、知り合いの中国人女性留学生を殺害したとして起訴されていた同国男性留学生だった朱海洋被告に一級謀殺罪を適用することを決めた。終身禁固刑か死刑が言い渡される見通しになった。


 朱被告(25)は浙江省寧波市の出身。米バージニア工科大学の博士課程に在籍していた。専攻は農業・応用経済学。北京出身の女子学生、楊欣さんに求愛したが、「つきあっている男性がいる。結婚する予定だ」と断られた。

 朱被告は1月21日に楊さんと学生食堂でコーヒーを飲んでいたが午後7時ごろ、包丁で楊さんを刺し、頭部を切り落として殺害したという。楊さんは2009年1月に同大学で会計学を学びはじめたばかりだった。

 12月下旬になり裁判所は朱被告への一級謀殺罪適用を決めた。中国メディアは同事件を「同胞の女子学生を“斬首”」などの見出しで扱った。甘やかされて育った若い世代が、苦労の多い異国の生活のために「精神面での健康さ」が失われているとの懸念を示す論調も目立つ。(編集担当:如月隼人)

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