インターネットユーザーが、広東省東莞市内で撮影したとして投稿。またたく間に評判となった。動画を見ると、たしかに青信号の継続時間は1秒。「黄」をとばして、すぐ赤信号になる。赤信号は71秒間“ガッツリ”継続。
ユーザーは「赤で進むことを強制、東莞で最も強気な信号機」と形容した。設置場所は同市虎門南柵付近の交差点という。
動画をみると、信号待ち先頭のワゴン車は、青信号になった直後のタイミングで発進したが、ほとんど加速しないうちに「赤」。そのまま交差点に進入した。「バカにするな」と信号を“無視”したのか、“ありえない事態”に気づかなかったのか。
撮影者が乗った車は、ワゴン車の後ろで信号待ち。ワゴン車に続いて交差点に進むことはできず、そのまま次の赤信号。71秒後に「青」に切り替わったが、アクセルを踏み込む間もなく1秒後に再び赤信号。動画で見るかぎり、撮影者の車は発進しなかった。「法治主義」を尊重するかぎり、交差点に入ることは不可能だ。
動画はそこまで。少なくとも「交通法規違反」を理由に、撮影者が当局に処罰される恐れはないようだ。めでたしめでたし。
同話題を追跡した広州日報によると、東莞市の交通警察に問い合わせたが、「そのような信号が、本市にあるとは現在のところ確定できない。もしもあるなら、郊外だろう。(投稿者が主張する)虎門地区ではない」と断言し、続けて「虎門地区の交通警察に確認しないと分からない」と言い出すなど、信号機さながらに、回答は不可解な“点滅”をしたという。
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