上海市内のスーパーやデパートでは、いたるところでさまざまな販促POPを見かけることができるが、消費者がいざ商品を購入しようとすると、「販促割引は適用されない」と告げられることが多々あるという。
上海市の質監部門が市内の大型スーパー20店を対象に行った包装食品の重量に関する調査によると、重量に『ごまかし』がなかった商品はわずか68.4%であった。記事では、不合格だったスーパーでは計量を意図的に低く抑えているケースが多いと報じた。
調査結果によれば、上海市民の44.2%が「人びとの誠実さは5年前に比べて低下した」と回答したほか、90.2%が「誠実さや誠意は『バカを見る』、『損をする』ことにつながる」と回答した。記事では、「上海市民の間ではうそをつくこと、誠実でないことのほうが良いことがあるとの認識が生まれており、社会を不誠実なものとする悪循環となっている」とした。
この調査結果に対し、上海市政協委員の游〓鍵(〓は門構えに「虫」)氏は、「社会で信用が軽視される原因は、誠実である人間は得るべき利益を得ることができず、不誠実な人間は罰せられるどころか、逆に利益を得ている現状があるからである」と指摘している。(編集担当:畠山栄)
【関連記事・情報】
・「パクリATM」出現、不正にカード番号とパスワードを盗み取る-北京(2010/06/21)
・中国、「接触継続ならダライ・ラマには誠意が必要」(2009/06/17)
・「中国ブランドグローバル宣言」、誠実と信用を核心にアピール(2010/05/18)
・ゴタゴタ中仏関係 首脳会談おじゃんなら誠意なし?(2009/03/09)
・「謝罪に誠意なし」雲南省の弁護士がCNN訴える(2008/05/12)