事故が発生したのは10日午後5時ごろで、ホテルの客室で温水が出なくなったとの連絡を受けた作業員らがボイラー棟に入った直後に爆発したという。レンガ造りのボイラー棟は全壊した。爆発の衝撃で重さ数トンのボイラーが吹き飛び、約30メートルの距離にある民家の屋根を直撃して、寝室内に落下した。住民は別の部屋にいて無事だった。
当局は13日、「事件の可能性は排除された」として、事故原因に解明を進める考えを明らかにした。
山西省ではボイラーの爆発事故が相次いでいる。2010年3月13日には、太原市内の建物内のボイラーが爆発して2人が重傷。9月23日には金属工場のボイラーが爆発して研究棟が倒壊し、9人が死亡、4人が負傷。10月20日には違法操業をしていた製紙工場のボイラーが爆発し、作業員2人が負傷した。11月30日にはガラス工場のボイラーが爆発し、2人が死亡した。工場がボイラーを改造した際に、圧力に耐えられない水タンクに圧力がかかる構造にしていたため、事故が発生したという。
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