消防車6台が現場に到着した時、倉庫の前には大量の爆竹の燃えがらが「積もった状態」だった。シャッターはしめられていた。倉庫内からは断続的に爆発音が聞こえた。内部は高温になっており、危険でもあるので消防隊は突入できず、シャッターにあけた穴などから注水した。鎮火したのは約2時間後で、平屋建て約400平方メートルの倉庫は全焼した。
倉庫内には家電製品が保管されており、開業祝いのため大量に点火した爆竹の一部が、壁にあった換気用の小窓などから飛び込み、家電製品の包装の段ボールに引火したとみられている。現地当局は火災発生の詳しい原因を調べている。
同火災による死傷者は伝えられていない。
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◆解説◆
中国では春節(旧正月)など伝統的な祝日以外にも、開業祝いや結婚式などめでたい行事の際に、爆竹を鳴らすことが多い。景気づけとしてはなかなかよいものだが、危険な場面も目にする。
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