「毒ミルク」「リサイクル油」「染色マントウ」などの事件が頻発し、日本のネットユーザーから「中国人はゴキブリ」とまで呼ばれてしまった中国の食品問題。南方報業網は「信頼と道徳は落ちるところまで落ちた」とする文章を掲載した。


 文章は、食品の安全を脅かす事件が頻発する原因について3つ挙げた。1つは利益ばかりを追求する商人に道徳の血が流れていないこと、2つ目は法律の数では他国にひけを取らないが、監督管理がお粗末であること、3つ目は犯罪に対する罰則が軽すぎることとした。

 途中、先日「リサイクル油」事件が発覚した際にある日本人が「中国人はゴキブリだ。適応能力が強く、何でも食べられる」と揶揄(やゆ)したことについて触れた。この日本人に悪意があることは明らかとした上で、人民の健康を第一に考えていれば一連の食品事件は起こらず、「日本のハエが我々の頭上で小便をまくことはなかった」と、地方政府や関係機関の責任を指摘した。

 そして、「今、富貴や道徳の破壊者に対して法的、社会的制裁を加えるべきだ」と厳しい態度で事態の打開に臨むよう求めた。(編集担当:柳川俊之)

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